カップルとガンジダに感染したイメージ

性病が悪化したらどうなるの?

性病はほとんどが治療可能な病気であり、適切な対処を行えば大幅な症状の改善、完治が見込めます。
しかし性病を治療しようとせず放置してしまったり、あるいは予想より症状が早く進むなどして悪化してしまった場合は様々なリスクを背負うことになってしまいます。

性病の放置によるリスクはいくつか挙げることができ、種類によっては身体へ重大なダメージを与えたり、子供ができなくなってしまったりすることもあります。

女性が性病を放置することによるリスクで第一に挙げられるのが不妊症です。
不妊症はその名の通り生殖器官が不具合を起こし妊娠、あるいは出産ができなくなってしまう病気を指し、その形態は様々です。
性病に感染すると卵管などの妊娠あるいは出産において重要な器官へ侵入することがあります。
侵入先で病原体が繁殖し症状を起こし始めるとその器官はダメージを受け正しい機能を発揮できなくなってしまいます。

また、仮に妊娠に成功したとしても油断することはできず、性病に感染した母体が出産した子供にも感染させてしまう母子感染を引き起こす可能性があります。
母子感染は免疫の無い新生児にとっては非常に危険な存在で、注意が必要です。

男性の場合は無精子症が挙げられます。
無精子症は精液中に精子がないような症状を指す病気であり、こちらも女性の不妊症同様睾丸などの生殖器官が病原体に侵されてしまうことが原因で発症します。
性病の放置は不妊症、無精子症といった生殖機能の障害をもたらすリスクを特に大きくします。

慢性前立腺炎もこれらと同様なことが原因で発症することがあり、前立腺が病原体に侵され発症するものは細菌性慢性前立腺炎と呼ばれます。
頻尿などの泌尿器の異常や、下半身の鈍痛といった症状をもたらします。

また、恐ろしいことに性病が悪化するとガンになる可能性もあります。
性病に感染すると体内が病原体だらけになり、全身の免疫力が低下することがあります。
免疫力の低下はガンの原因となるガン細胞を減少させる免疫作用に直結した形で影響し、体内のガン細胞を減らすことができずカンを発症します。

梅毒が悪化すると認知症になることもある

さて、性病の中でも歴史上長く猛威を振るっているものはいくつかありますが、その中でも梅毒は放置させたり、悪化させたりすると非常に危険な状態になりうる性病であることが知られています。
一般的な性病は炎症や痛覚を覚えるなどの症状が多いですが、梅毒はそれだけにとどまらない恐ろしい病気です。

梅毒に感染すると潰瘍やリンパ節の腫れ、発熱や倦怠感といったいくつかの発症段階を経て潜伏期間に入ります。
潜伏期間は病原体が本格的に身体に攻撃する準備期間のようなもので、実際に潜伏期間を過ぎると梅毒は強力な症状をもたらす病気へと変貌します。
梅毒は非常に長い間症状をもたらし、かつ次々に症状が現れるため放置はとても危険です。

梅毒の潜伏期間が過ぎてしまった場合、皮膚や筋肉にゴム状の腫瘍が現れます。
さらに放置すると臓器、脳、神経といった重要な器官に腫瘍が発生し完全に全身が侵されてしまいます。
この状態に到達してしまうと命を落とす危険があります。

また、脳や神経、脊髄へのダメージは認知症といった神経症を引き起こすことがあります。
これを神経梅毒と呼びます。
脊髄が侵されたときは痛覚、歩行障害、感覚の異常、泌尿器の異常などがおこります。
脳がおかされたときは記憶障害や判断力の低下など生活に大きな支障を与える認知症の症状が出ます。

また、梅毒は前述したように母子感染もします。
これを先天性梅毒と呼び、生後しばらくすると突然梅毒特有の重篤な症状が現れることがあります。
子供の梅毒が悪化すると更に様々な症状が現れます。

このように、梅毒は数ある性病の中でも放置、あるいは悪化させた場合様々な危険な症状をもたらす性病です。
他の性病にも言えることではありますが、感染を完治した場合、いち早くなんらかの対策を打つことが推奨されます。